2017/06/14

ASTERISK*会員限定サイクリングイベント <ONOMICHI U2コラボレーション企画>サイクリストの聖地「しまなみ海道」サイクリングと地元の食材で楽しむ懇親会(後編) イベントReport

Tern Bicycles Japan Official Fan Club「ASTERISK*(アスタリスク)」会員限定サイクリングイベントを、広島県尾道市の「しまなみ海道」で開催しました。昨年のイベントでは尾道から生口島までのコースを走りましたが、今回はその後編として生口島から今治までのルートをサイクリング。チャーターバスで戻った後は、参加者の親睦を目的とした懇親会を楽しみました。




サイクリングコースは、尾道から快速船で生口島(いくちじま)に移動してスタート。途中、大三島(おおみしま)、伯方島(はかたじま)、大島(おおしま)を巡り今治までのちょうど40kmを走りました。今治からはチャーターしたONOMICHI U2のバスで戻り、帰着後はHOTEL CYCLEにチェックイン。汗を流してサッパリした後、しまなみ海道を一緒に走ったTernのファン同士で美味しい夕食をいただきながら、楽しい時間を過ごしました。
(画像クリックで拡大します)


 ONOMICHI U2を起点にしまなみ海道へ 

集合場所は、日本初のサイクリスト向け複合施設 ONOMICHI U2横の広場。尾道水道に面するデッキでは、早めに集合された方が談笑されていました。サイクリングの参加者は、一般の方(ASTERISK*会員)が17名、韓国のTern輸入代理店から視察で1名、レポーター役の美宇さんやONOMICHI U2からのサポートを含むスタッフが8名、計26名となりました。17名の一般参加者のうちご自身のTernのバイクで参加された方は7名、その他の方は試乗車を利用し手ぶらで参加されました。フォールディングバイクのTernは簡単に折りたためるので手軽に輪行できますが、ここONOMICHI U2では自転車の受取・発送サービスも行っているので、しまなみ海道サイクリングの起点として利用するにも便利です。今回の集合は生口島までの快速船の運航時刻の関係で、9時30分と少々早めの時間を設定したため、前泊された方も若干名おられました。


今回レポーター役として全行程参加いただいたモデルの坂本美宇さんは、女性ロードチームユニットに所属していたこともあり、小径車は初めてだったがスタート前の意気込み十分。後ろでは、早くお越しの方から試乗車を配車。

集合時間になったので、開会式がスタート。スタッフから、スケジュールや走行時の注意事項などが説明されました。






前回同様、一般参加者の半数以上の方は関東方面からの参加。しまなみ海道は、様々なメディアによる「おすすめのサイクリングコース」のランキングで近年ダントツの1位を誇る、サイクリストの聖地。

開会式が終わり、最終の準備時間は各々自由に行動。「Yard Cafe」で瀬戸内の野菜や果物を使ったフレッシュジュースを購入しているスタッフも発見。


自転車に乗ったまま購入できる、デッキに面したサイクルスルーカウンターがお洒落。アメリカ シネッソ社製マシーンで淹れる、オリジナルブレンドや瀬戸内の小規模ロースターの豆から選べるコーヒー、瀬戸田レモンをはじめとする瀬戸内の野菜や果物を使ったフレッシュジュースなど、一息ついて元気をチャージするメニューを多数揃える。


2×10速にカスタムされたEclipse UNOは、キャンプツーリングにも行けそう。ベース車体の雰囲気を壊さないブラックのパニアバッグは、容量も大きそう。その他にもあちこちで、車体を中心に談笑する方々がおられた。

いよいよサイクリングがスタート。と言ってもバイクで1分の、快速船の乗り場までの移動です。







一度に多くのTernが集まり、気分は自然に盛り上がります。乗り場に着いても、Ternの話に花が咲きました。






尾道と生口島(瀬戸田港)を結ぶのは瀬戸内クルージングの快速船。

生口島まで利用する快速船「シトラス号」が到着しました。



船員さんの指示に従って、船内に入れる車体は折りたたみます。





他のお客さんもおられたので皆さん乗れるかドキドキしましたが、全く問題ありませんでした。


全長約12mの「シトラス号」の定員は64名、最高速度は27ノット(およそ時速50km)も出るそう。


船員さんは慣れた手つきでバイクを扱う。

生口島までは約40分。高速で進む割にはあまり揺れず、気持ちのいい船旅です。


女子チームは記念のセルフィー。美宇さんと写るのは、韓国のTern輸入代理店から日本のファンクラブイベントの視察に来たヨウォンさん。(Photo:本人のセルフィー)

船は定刻どおりに生口島の瀬戸田港に到着。皆さん笑顔で降りてきました。




いい天気にいい空気。これからが実際のスタートだが、既に達成感に浸ってる様子。


 生口島の美しい海岸沿いを走る 

瀬戸田港から多々羅大橋までは、島の西側を通る海岸沿いがルート。次に巡る大三島を右手に、ほぼ平坦な道が続きます。推奨ルートを示すブルーラインと、青い空と、青い海。しまなみ海道に来たんだなぁ〜という実感が湧きます。


前回同様、車列はスポーツバイクの走行に比較的慣れた方で構成されたA班と、ゆっくり走りたい方で構成されたB班に分かれて出発。それぞれ前後をスタッフが挟んで、安全確認をしながら走行。




ブルーラインの青色は、しまなみ海道を象徴する色として「しまなみブルー」が採用されている。細かな粒状の突起により滑り止め効果のある舗装がされており、通常の道路区画線と比べ,濡れた状態でも非常に滑りにくくなっている。推奨ルートが分かりやすく案内されていることに加え、車道を走行する自転車利用者に対し左側走行を促すとともに、自動車運転者に対して自転車への注意を喚起してくれる。

5.5kmほど走ったところで、多々羅大橋を渡るためにここから初めての上りになることもあり、一旦小休止。水分を摂るというよりも、写真スポット?今回最初となる橋、多々羅大橋を渡るのにわくわくします。


多々羅大橋は生口島と大三島の間の、広島県と愛媛県の県境に架かる世界最長(建設当時)の斜張橋。鳥が羽を広げたようなフォルムと形容され、非常に美しい。


しまなみ海道には写真スポットも無数にあり、景色のいい場所では必ずと言っていいほどスペースが整備されている。

橋に上る自転車道は、スポーツバイクでなくても走りやすいように比較的緩やかな勾配で整備されています。Ternのバイクなら楽々ですね♪




しまなみ海道は初めてという美宇さん、念願叶って本当に楽しそう。


ご年配の方は普段から適切な生活習慣を送られているからか、基礎体力を維持向上されている方が多い。



多々羅大橋の上までやって来ました。広島県から愛媛県に入ります。


自転車通行料金は現時点で2018年3月末まで、「しまなみサイクリングフリー」として期間限定での無料が決まっているため、停車する手間がない。


自転車道のある橋の南側からの景色は、大三島の次に行く伯方島を正面に望む







橋を渡りきり、大三島へ下りていきます。海を越えるたびに橋の上まで上って下りる。このリズムがしまなみ海道のサイクリングだと、初めは思っていました…。


眼下に、休憩ポイントとなる多々羅しまなみ公園が見えてきた。





 緑豊かな山々と青い海が織りなす美しい景観を巡る 

多々羅大橋から下りてすぐの「道の駅 多々羅しまなみ公園」で最初の休憩。こちらで集合写真の撮影を行いました。ポーズはTernの「T」。「ティー」と言って口角を自然に上げましょう。


世界有数の斜張橋「多々羅大橋」やすがすがしい瀬戸内海の景色を一望できるビューポイントとして人気のスポットで、「サイクリストの聖地」記念碑があることでも有名。
*Link → 道の駅 多々羅しまなみ公園公式サイト

島の西側には日本総鎮守と呼ばれる大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)もある大三島。しまなみ海道のサイクリングロードは島の東岸を通ります。


後ろに見えるのは多々羅大橋。このビューポイント辺りから上りの斜路に入り、大三島橋で伯方島に渡る。



大三島橋を渡り終えた下り坂で笑顔の皆さん。上った分、下る。苦あれば楽あり。このリズムが心地いい。





少し走って昼食場所となる、道の駅 伯方S・Cパーク(愛称 マリンオアシスはかた)に到着。伯方の塩を使ったさっぱり味のしまなみ特製塩ラーメンなどもあります。
*Link → 道の駅 伯方S・Cパーク公式サイト


食事でバイクから離れるので、スタッフがワイヤー錠をかける。


キックスタンドを装着していないバイクはバイクラックに。

お約束の、伯方の塩ソフトクリームもいただきました。こちらの道の駅ではその他じゃこ天なども名物です。


後ろに見えるのは、このあと渡る伯方・大島大橋。


しまなみ海道の島々では、どこで見ても海が綺麗で感動する。


伯方・大島大橋からの眺め。写真は西側で、伯方島の前に通った大三島が右手に、これから上陸する大島が左手に見える。幾つもの美しい眺めが楽しめるのが、しまなみ海道でのサイクリング。

大島に上陸。この島が、今回走る最後の島となります。


橋を渡ってすぐのところからの景色。向こうに見えるのは、先ほど通ってきた伯方・大島大橋。海を綺麗なので、今すぐ泳ぎたくなる。

しまなみ海道の島々を堪能しながらの気持ちのいいサイクリングはここまで。実は大島では、数ヶ所長い上り坂が待っています。


村上水軍(能島村上水軍)が本拠をおき、水軍遺跡や言い伝えも多数あるここ大島では、他の島とは異なりサイクリングロードは島の中央を横断する。その際に通る坂は特に急な勾配があるわけではないが、ここまでの上り坂は基本的には橋の前のみだったことから、初めての方は予想外の斜路の連続に心が折れそうになることも。

坂の連続が終わるといよいよ最後の橋、四国本土、今治へ渡る来島海峡大橋です。大島と今治の間の来島海峡に架かる総延長4.1kmの3つの吊橋の総称で、世界初の3連吊橋として知られます。

橋の上に向かって、2班の車列がループ状の斜路を上ってきます。





最後の坂を上り終えた皆さんも気持ちよさそうです。









橋の上からの景色も格別。今回のサイクリングの思い出に、この景色を心に焼きつけます。






美しい景色の広がる来島海峡だが、狭い海域に複雑な地形から潮の流れは速く複雑に変化をしていて、鳴門海峡、関門海峡と並んで海の難所とされる。最大潮流速は10ノット(秒速約5m)にも達する。



約4kmの橋を渡って、四国本土に上陸します。



ゴール地点のサンライズ糸山に到着しました。皆さんお疲れ様でした。途中で脱落される参加者もおらず、全員で共通の達成感を得ることができました。



サポートカーとして伴走いただいたONOMICHI U2のワンボックスカーとチャーターバスにバイクを積み込み、尾道までの帰途につきます。








ヨウォンさんと美宇さんも楽しくサイクリングを終えられた様。(Photo:本人のセルフィー)


 サイクリングの余韻に酔いしれながらの懇親会 

サイクリングを終えた参加者の皆さんは各々 ONOMICHI U2内の宿泊施設「HOTEL CYCLE」にチェックイン。心地よい汗をサッパリ流して、「The RESTAURANT」での懇親会に参加いただきました。皆さんが集まったところで、まずはお疲れ様の乾杯から。



マグロの炙り ~ワカメマスタードソース~


観光客の方だけでなく地元の人にも楽しんで味わって頂きたいという想いで青森県の大間のマグロを仕入れている。ソースにワカメを入れることで海の香りが楽しめ、また日本人の食べなれた少し和風の味付けで仕上げられている。

地蛸とセロリのスパゲティ


瀬戸内の地ダコを長時間煮込んで柔らかくし、味付けはトマトベース。蛸と相性の良いセロリと黒オリーブを合わせられている。

メインは肉か魚かを選択。こちらは、長州鶏骨付きもも肉のグリル


山口県の長州鶏は極力ストレスを与えない環境で育てた鶏で、ハーブを加えた飼料を与え、肉の風味が良くなるように育てられている。

魚を選ばれた方のお料理は、地魚のグリルとして今回は鯛が提供されました。瀬戸内で育った2キロ以上ある鯛が使用されていて、脂ののりがとてもよく、皮目に旨味の多い鯛でした。

懇親会が開かれた「The RESTAURANT」では、せとうちエリアの旬食材を使った料理を提供しています。素材の魅力を活かしたシンプルなひと皿や季節限定ジビエなどを、世界各地から集めたカジュアルワインなどと共にいただけます。同じ達成感を味わった仲間同士で、自ずと話も盛り上がります。
*Link → The RESTAURANT公式サイト











デザートは、パンナコッタ フルーツソース


普通のレシピよりも長時間煮込み、味を濃くしたパンナコッタ。ソースにはあまおうを酸味を抑えた味付けにしている。糖度がそれほど高くないので、デザート全体の甘みと酸味のバランスを良くしている。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、イベントは終わりました。しまなみでの次のイベントの案もすでに浮上していますので、皆さんまた再会しましょう。今回参加を断念された方も、お待ちしております。今回ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。


U2 shima SHOPでは、瀬戸内の日常をより豊かにする、暮らしに寄り添う雑貨や観葉植物、本、食品などを幅広く取り揃える。


HOTEL CYCLEが目指すもの、それは「時間の流れ」「循環」そして「自転車」。リラックスした時間を過ごせるよう自然素材を内装に用いた客室やロビーには、この土地の伝統産業を素材に活用した家具やこだわりのアメニティが用意されている。窓の外、尾道水道を往来する船の汽笛が旅情をかきたてる。
*Link → HOTEL CYCLE公式サイト


昨年同時期に尾道から生口島まで走り、今回はその後編として生口島から今治までを走りました。サイクリストの聖地として名高い、しまなみ海道は機会を作って何度でも走りに行きたいサイクリングスポットです。今回はご紹介できませんでしたが、尾道はサイクリング以外にも風光明媚で情緒豊かな観光都市です。商店街が延びる海側と、神社仏閣や瓦屋根の古民家がひしめく山側に分かれて広がる尾道市街の町並みは、昔懐かしい温かな雰囲気を帯びていて、訪れた人々の心をぐっと引き込みます。古寺巡り、文学のこみち、夜景、美術館巡り、映画のロケ地巡り、四季の花々や祭り、旬の素材を生かした料理など、ぜひゆっくり滞在して、皆さんにとっての尾道を発見してみてください。


レポーター役の坂本美宇さんより


「天候にも恵まれ、とても綺麗な景色の中気持ちよく走ることができてよかったです! 参加者の皆さんも程よく楽しめる距離だったのではないかと思います! 折りたたんで船に載せて移動など、Ternの自転車の便利さがしっかり味わえるメニューだったのでよかったです!」
(Photo:本人のセルフィー)


今回サイクリングイベントで巡ったルートはこちら




Tern Bicycles Japan では、Ternファンの皆様への様々な限定サービスの提供を目的に、ファンクラブ「ASTERISK*(アスタリスク)」を設立しています。ご登録は無料で、Ternのオーナー様であるかないかに関わらず、Tern Bicyclesのファンで、日常的にPC・スマートフォンをご使用の方であればどなたでもご参加いただけます。あなたもファンクラブに登録して、Ternの活動に参加してみませんか。
*Link → ASTERISK*ご登録ページ


坂本美宇さんが使用した製品
 ♦ バイク : Tern Bicycles / Verge D9 Color:Matte Gunmetal/Green (White)
 ♦ ヘルメット : LAS / SQUALO LIGHT Color:ホワイト
 ♦ アンダーウェア : OUTWET / LP1 Color:ミントグリーン
 ♦ シューズ : LINTAMAN / ADJUST RUBBER Color:BLACK/RED


協力
 ONOMICHI U2
 せとうちホールディングス


参考Link
 サイクリストの聖地「しまなみ海道」サイクリングと地元の食材で楽しむ懇親会 イベント
 Ternで行くオトナの女子旅 自転車の聖地「しまなみ海道」〜 坂の街「尾道」編


*この記事で紹介しているスポットや情報は、イベントを実施した2017年6月時点の取材に基づいています。