2014/06/25

Tern輪行実践編 - ポタガール埼玉 さおりんが巡る秩父モダン建物の旅


四方を山に囲まれ、中央を荒川が豊かに流れる関東平野の一番奥の小さい街、秩父。かつて「大宮郷」と呼ばれ絹織物で栄えた街中には、大正から昭和初期に建てられた建物が往時の姿そのままで大切に使われています。秩父のある埼玉県は「自転車発祥の地」といわれ、「自転車保有率」や「川沿いを走るサイクリングロードの長さ」も日本一の、実は「じてんしゃ王国」です。埼玉県では自転車の楽しさと埼玉の魅力を全国に発信する広報キャンペーン「LOVE bicycle SAITAMA」を展開していることから、今回はポタガール埼玉メンバーのひとり 後口沙織さんにTernのバイクで、魅力的な町並みを形成している秩父を巡っていただきました。



西武秩父駅

都内や埼玉中心部から秩父へは、西武鉄道が便利。特急レッドアローを利用すれば、池袋から1時間強の近さです。休日の朝の高速道路は郊外へ向うクルマで渋滞しがちですが、自転車と一緒に鉄道で移動する「輪行(りんこう)」なら、無駄なく目的地に到着します。というわけで、今回の起点はこちら、西武秩父駅です。駅直結のアーケードには日本酒や蕎麦など、秩父地方の名産品を販売する店舗が揃う商店街「西武秩父仲見世通り」もあるので、旅の終わりに土産を探すのもいいですね。

今回のASTERISK* GIRL 後口沙織さんはシクロクロスのレースに参加されるなど、自転車が大好きな女性。Ternのバイクには初めて乗るということですが、気に入って頂けるでしょうか。いきなりの輪行スタイルですが、軽々と運んできてくれました。


ちちぶ銘仙館


市内のあちこちに点在するモダン建築を巡るには、ストップ&ゴーに優れた小径自転車が最適です。今回は、10kgを切る軽量モデルVerge X10で秩父のモダン建築を巡ります。


大谷石の石積みがフランク・ロイド・ライト風の、昭和初期に建てられた旧埼玉県繊維工業試験場秩父支場。現在は、明治時代、女性のおしゃれ着として日本全国に知られた「秩父銘仙」の歴史資料や、当時使用していた織機などを見学できる。




秩父中心部のモダン建築

西武秩父駅から秩父駅(秩父鉄道)に至る、市内中心部には特にモダン建築が多数現存しています。小回りのきく小径のTernなら、街乗りにも有利です。


▼小池煙草店
昭和初期に建てられた木造2階建のタバコ屋さん。ハイカラな看板建築で、窓の装飾も凝っています。写真では見辛いが、右から書いた看板もレトロ。


▼旧岩田医院 ▼カクテルバー snob
明治36年に開業した医院。古さの中に清潔感のある下見板張りの医院建築。紹介しきれないが、この界隈には他にも素敵な建築物が多く残されている。 旧大月旅館別館として大正15年に建てられた、国登録有形文化財。当時は1階が遊技場、2階が従業員の部屋だったそう。アールデコ調の建物で、入り口が角にあってユニーク。現在はBarとして活用されている。
▼路地 ▼旧片山医院
黒門通りと出張所通りをつなぐ長屋の間の路地。差し込む光の作る陰影が美しく浮かび上がる。 明治43年に建てられたハイカラな洋風建築。立派な門構えや表札に歴史を感じる。

▼長屋
秩父神社へ通じる黒門通りには素敵な長屋が建ち並ぶ。織物の買継商が集まった出張所の長屋は蕎麦屋やカフェとして使用されている。


秩父神社へ通じる黒門通りには素敵な長屋が建ち並ぶ。織物の買継商が集まった出張所の長屋は蕎麦屋やカフェとして使用されている。

▼上石商店
旧国際劇場の隣の和風ステンドグラスがかわいらしい旧建材屋。大正時代に建てられた。


秩父神社

秩父市街地の中心部に鎮座している、緑豊かな秩父神社でちょっと一休み。涼しい境内に身を委ねながら、次は何処へ走ろうかと考えてみる。







秩父は、数多くの小説やテレビドラマ、映画、アニメなどの舞台にもなり、近年では2011年にテレビで放映され2013年には劇場版も公開された「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の聖地となっていることから、ファンも多く訪れている。アニメの主人公「本間芽衣子(ほんまめいこ…めんま)」の真似をしてみる後口さん…楽しそう。


飲食店巡り

気の向くままにゆったりサイクリングする「ポタリング」の醍醐味は、美味しいものを食べ歩くこと。市内中心部には話題の店がたくさんあり、とても全部は回り切れない。


▼松本製パン

モチモチ感と香りの良さに「日本一のコッペパン」と呼ばれ、テレビや雑誌など数多くのメディアでも紹介されている手作りパン屋。一番人気は「あんバター」。店主の人柄も人気の秘密?!


▼パリー食堂
昼食は、昭和2年にカフェとして開業したパリーにて。外壁上部の、髭みたいな「パ」の文字がキュート。国登録有形文化財。料理も非常に美味しくてビックリ!


▼たべものや 月のうさぎ
築80年あまりの蔵をオーナー自ら手をかけて改装したカフェ。秩父地方のおいしい水と季節ごとの山の実り、有機野菜農家が作るゆっくり育った元気な野菜を素材に作る料理が評判。上階のギャラリーでは企画展やライブが開催されている。 → Link


後口さんは季節のフルーツスカッシュをオーダー。季節に応じて八朔・梅・やまもも・プラム・枇杷・レモンなどが用いられる。


北へ向って移動

秩父駅周辺を後にし、北へ向ってまとまった距離を走ります。後半は主に、鉄道関連施設を巡ってみました。




▼旧秩父駅舎
大正3年に秩父出身の坂本朋太郎によって設計されたこの駅舎は、下見板張りの洋風建築。昭和59年に秩父市聖地公園内に移築され、今もなお秩父鉄道のシンボルとして保存されている。国登録有形文化財。

▼旧秩父橋

昭和6年に建設された、美しい姿の3連アーチ橋。すぐ横に新しい橋が架けられ、現在は自転車通行可の歩行者専用となっている。アニメのオープニングの舞台になり作中でも度々出てくるため、ファンが多く訪れる。埼玉県指定有形文化財。


上の写真は新しい秩父橋。川と比べると、その高さが際立つ。橋の周辺には駐車場が無いためレンタサイクルを利用する手もあるが、スポーツバイクのTernなら気持ちよく様々なスポットを巡ることができる。


▼上長瀞駅
雰囲気のある上長瀞駅(かみながとろえき)に立ち寄り。今年(2014年)10月26日に、秩父地域(親鼻駅〜秩父駅間)開通100周年を迎える秩父鉄道では、様々な催しも行われている。


観光列車のSLパレオエクスプレスに運良く遭遇。客車には楽しそうなお客様でいっぱい。子どもと手を振りあって、こちらまで嬉しくなりました。牽引機関車はC58 363。主に土日に一往復運行されています。


盆地の厳しい寒さと自然に育まれる、天然氷の蔵元が経営するかき氷店には長蛇の列が。今回は断念…



▼長瀞駅
関東の駅百選にも選ばれた赤い屋根の木造駅舎。宝登山神社を訪ねる玄関にふさわしい品格を備えた駅は、明治44年の開業。


ここからまた輪行を。風情のある待合室にいると、昭和にタイムスリップした気分に。




どこを切り取っても、絵になる風景がここ秩父には広がる。この日は天候が優れなかったのが残念。


下り(三峰口方面行き)列車に乗り込む。輪行の際は車体を輪行袋に入れ、他の乗客に迷惑が掛からない行動を心掛ける。今回は空いてるいる最前部に乗車。


車体は運転席のすぐ後ろの壁に沿わせて立て、念のために手を添えるなどする。簡単にコンパクトになるTernのバイクは、やはり輪行には便利。


最終目的地へ

歴史好きにも、建築好きにも、鉄道好きにもお勧めしたい秩父観光。Ternのバイクがあれば思いのままのプランを立てることも、ふらっとその時の気分で走るのも貴方の自由。天候が悪くなったり、時間が遅くなれば列車を利用して帰途につくことも可能です。



写真は、良質の石灰石を武甲山から輸送する貨物列車。私鉄の貨物列車は珍しいため人気があり、首都圏からも撮り鉄が訪れる。

今回の最終目的地は温泉を目指して、秩父七湯「御代の湯」のある新木鉱泉旅館へ。江戸時代、文政10年(1827年)創業の宿で、当時は秩父札所巡りの門前宿として賑わったそうです。露天風呂付客室や貸切風呂も備え、日帰り温泉の利用も可能。当時の内装そのままを残す重厚な建物も必見です。 → Link



『とにかく軽くて走りやすいし、一瞬のうちにしてコンパクトにできて本当感動しました。ternと一緒にポタリングできて幸せでした!!』 ※ 後口さん本人のコメントそのまま

今回ASTERISK* GIRLとして秩父を案内していただいた、ポタガール埼玉の後口沙織さんにもTernのバイクを気に入っていただけた様ですね。ぜひ皆さんもTernで輪行デビューをしてみて下さい。


今回の記事で使用した製品
 ♦ バイク : Tern / Verge X10(Color:White/Orange)
 ♦ ヘルメット : LAS / VICTORY(Color:ブラック/ホワイト) Sサイズ
 ♦ サイクルジャージ : ポタガール埼玉仕様
 ♦ アンダーウェア : OUTWET / LP2(Color:ホワイト)
 ♦ ショーツ : PARENTINI / P.UNO ショーツ(Color:ブラック)
 ♦ スカート : ポタガール埼玉仕様

※この記事で紹介しているスポットや情報は2014年6月時点の取材に基づいています。

2014/06/20

イベント出展報告(Fielder's JAM)

先日お知らせしていました「Fielder's JAM」(芦ノ湖キャンプ村にて6/14開催)にブース出展しましたので、ご報告致します。




「Tern 1台を家族みんなで共有できる!」
(Ternの20インチバイクは身長142〜190cmの方まで対応)

「これなら車に積んでどこへでも遊びに行ける!」
(コンパクトカーにも乗ります)

「とにかく折りたたみが簡単で驚いた!」
(慣れたらたったの5秒で折りたためます)

以上、サイクリング参加者からのコメントより抜粋







梅雨時期に入り、雨が続く一週間でしたが、当日はそれまでの天候が嘘のように快晴となりました。Ternブースでは、2014年ニューモデルの展示・試乗車をご用意するとともに、超簡単な折りたたみ方法をレクチャー!そしてその試乗車で芦ノ湖のほとりをサイクリングできる「芦ノ湖サイクリングツアー」を実施致しました。


サイクリングツアーのコースは芦ノ湖の回りを通るサイクリングロードを中心に、片道3km程度のアップダウンのあるコースで、木漏れ日の差す林の中、気持ちよく走れるコースに皆さん満足されている様子でした。家族連れのお客様も多く、1サイズ展開の折りたたみ自転車は、身長の異なる家族間でも共有できる良さが伝わったのではないでしょうか。折りたたみ自転車の利点を生かし、「これなら車に積んでどこかに遊びに行ける!」「ちょっとした買い物など普段から使える!」「とにかく折りたたみが簡単でびっくり!」など高い評価をいただきました。自転車専門イベントではないため、普段自転車にあまり乗られない方にもTernをアピールすることができた様です。

以下、「芦ノ湖サイクリングツアー」からのスナップです。ご来場いただいた皆様誠にありがとうございました。