一般的に小径車と言えば20インチ(またはそれより小さい16インチなど)。Ternは小回りの効く20インチの良さと、安定した走破性や乗り心地の26インチの良いところを凝縮した24インチという新たなカテゴリーをフォールディングバイクに吹き込みました。今回は今話題の24インチフォールディングバイクの特徴、優位性を、20インチと比較しながらご説明いたします。
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今回、比較に使用するモデル
今回の記事では違いが分かりやすいように、20インチ(406)と24インチ(507)のバイクを並べて比較します。使用するバイクはこちらの2台です。
Ternの代名詞 Vergeシリーズの中核をなす、2014年ニューモデル。20インチ、2×10spd. | 2012 EUROBIKE AWARDを受賞したデザイン性の高いモデル。24インチ、2×10spd. |
サイズ比較
最も分かりやすい比較として、まず最初にその見た目、サイズ感について比較してみましょう。Tern Bicyclesの開発した24インチバイクは、24インチサイズのタイヤがもたらす安定した乗り心地と、折りたたんだ際のコンパクト性を両立させています。
1:横から見た車体サイズの比較
小径車として一般的な20インチ。タイヤのサイズは小さいが、ホイールベースはロードバイク並みの1000mm強を確保することで、走行時の安定性を担保している。ここがTernのスポーツバイクとしての特徴となる。 | |
タイヤサイズ違い分だけ全長は長いが、ホイールベースは20インチやロードバイクとほぼ同等の1000mm強。つまりフレームサイズもほぼ同じで、ポジションもタイヤサイズで変わることはない。 |
2:折りたたんだ際の車体サイズの比較
3:乗車時のサイズ感
小径ながらも簡単にスピードを出せるTernの20インチバイク。クイックレバーで簡単にシートポストの高さを調整できるので、世界中で小柄な女性から大柄の男性までユーザーを抱える。 | |
20インチVergeシリーズのスタイリッシュさはそのままに、より安定した走破性が実現。クロスバイク並みの乗り心地のよさで、一度乗ると病み付きに。 |
4:持ち運ぶ際のサイズ感
折りたたみの簡単さ、折りたたんだ際のコンパクト性、軽さ、持ちやすさなどが特徴のVergeシリーズ。サッと一瞬で折りたためるので、クルマ以外に公共交通機関でも気軽に輪行したくなる。 | 24インチながらも軽量(※モデルによる)なので、20インチと比較して持ち運びが大変ということは無い。また、折りたたみ時のサイズもほとんど変わらないことから、24インチバイクの人気が高まりつつある。 |
5:シーン別のサイズ感(クルマでの移動)
今回は一般的なファミリーカー TOYOTA Isis(アイシス)で検証。座席を倒さず3列シートモードのまま、その後ろのカーゴスペースに載せて比較。 | 実際に試したところ、24インチも十分余裕をもって載せることができた。3列目のシートを床下に格納し縦に並べれば、複数台の24インチを載せることもできる。 |
実際のTernユーザー様の車載事例(協力:橋輪)
【20】インチ バイク:Verge S11i クルマ:LEXSUS IS 250 |
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車のサイズのわりに小さく見えるトランクは、中央の奥が深くなっていて、この様に余裕をもって積むことができた。 Link → 橋輪Blog |
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【24】インチ バイク:Eclipse P9 クルマ:MINI COOPER S CLUBMAN |
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クラブマンの特徴は、リヤゲートがハッチバックではなく観音開き。そして24インチ Eclipse P9を普通に折りたたんで積んでみると…難なく積むことができた。 Link → 橋輪Blog |
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【24】インチ バイク:Eclipse X20 クルマ:VOLVO S60 |
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こちらはボルボのセダン。トランクリッドは車のサイズのわりに小さく見えるが、奥行きは十分あった。20インチと比べて少ししか変わらないが、24インチもこの通り載せることができた。 Link → 橋輪Blog |
5:シーン別のサイズ感(自宅玄関での保管)
雨露をしのいだり盗難防止にも、大切なバイクは屋内で保管するのが一番。折りたたみなら玄関のちょっとしたスペースに置けて便利。 |
玄関に置いた状態では、20インチと24インチの差は感じられない。これなら自分の趣味の部屋に持って上がるのも可能。最近はエレベータに自転車を載せられないマンションも増えているので、折りたためるバイクはマンションにお住まいの方にも重宝されている。 |
ラインナップ
24インチバイクのカテゴリーを積極的にアピールしているTernでは、2014年モデルでは以下の4モデルをラインナップしています。
Eclipse X20(イクリプスX20)
コンフォート、スポーツ、ラグジュアリー。新たな魅力で世界を席巻する24" Fold
2012EURO BIKE AWARDを受賞したデザイン性の高いモデル。フォールディングクロスバイクと称される程その乗り味は安定感があり、さらにフォールディングサイズは20"とさほど変わらないため、抜群のサイズ感とされる。24"モデルに乗った事が無い方に是非一度試乗をお勧めしたいモデル。
Eclipse S11i(イクリプスS11i)
光と陰を織りなすモダン
その完成度とゴージャス感を是非体感して頂きたい、EURO BIKE AWARD受賞モデル。Shimano Alfine 内装11spd.搭載で、シフティング、ストップアンドゴー、メンテナンス性に大変優れる。Andros Stemにより様々なライディングポジションをとる事が出来る。
Eclipse P18(イクリプスP18)
コストパフォーマンスに優れた24"モデル
Eclipseシリーズの中心となる24インチの2014年NEWモデル。クロスバイクの様に快適な走行性と、20インチ同レベルのコンパクト性を実現したスポーツモデル。24"の入り口として、またカスタムベースとしてもオススメ。
Node D8(ノード D8)
2014NEWモデル
24インチを日常に持ち込む。普段使いから気軽なサイクリングまでこなせる乗り心地。
MOVIE
今回説明に登場しているEclipse X20の解説映像です。
如何でしたか?!
今回は、Ternが積極的にアピールしている24インチフォールディングバイクについてご説明しました。小径とフルサイズの美味しいところ取りのTernの24インチバイクは、クロスバイクの乗り心地のまま、イザとなればコンパクトに折りたためるので何処へでも連れて行ける、求め続けてきたパーフェクトなFolding Bikeと言えます。Ternでは年間を通して各地で試乗会をしていますので、ぜひ一度その乗り心地をご確認下さい。
※ Tern 2015年モデルでは更に、24インチモデルを拡充致します。
今回の記事で使用した製品
♦ 20″バイク : Tern / Verge P20(Color:Black/Orange)
♦ 24″バイク : Tern / Eclipse X20(Color:Black/Matt Black)
♦ サイクルジャージ : PALENTINI / P.UNO ショートスリーブジャージ(Color:ブラック)
♦ ショーツ : PARENTINI / P.UNO ショーツ(Color:ブラック)
♦ アンダーウェア : OUTWET / LP2(Color:ホワイト)