服を着替えるみたいに、自転車も気軽に楽しんでほしい
田中さんが先代から「リピト・イシュタール」を受け継ぎ、リニューアルしたのは2011年のこと。当初から“女性が入りやすいお店”を掲げてきたのには理由がありました。「もとはアパレルの仕事をしていたので、スポーツだけでなく、ファッションとして楽しむ自転車があってもいいんじゃないかと思ったんです。ジャージでなくジーンズでいい。そんな日常的な感覚でこそ広がりがあるかな、と」
経験を活かした発想は品揃えにしっかり表れており、子ども乗せなどママ向けのモデルや子ども車も充実しています。我が子のキッズバイクを買いにきたパパが、自分も自転車がほしくなってしまう……なんてこともあるそうで、まさに「広がり」を生むラインナップであるようです。
土地柄、大学生や初心者も多く訪れるこちら。若者のお財布事情も考慮した、親しみやすいカジュアルなスポーツバイクも豊富です。隣接して展開する2店舗それぞれで、訪れる人のニーズに応えているのです。
Ternをオススメしたいのはどんな人?
「Ternのクロスバイクは見た目もかっこいいし、トータルバランスに優れています。最近はクラシカルテイストのリバイバルが人気ですが、そういったこともきちんと押さえたデザインをしていますよね」その洗練されたルックスから、Ternは若者やトレンドに敏感な人にもオススメしやすいとのことです。
「常にアンテナを張っていきたい」と話す田中さんのお眼鏡に叶った自転車は、どれもオシャレなものばかり。女性をメインターゲットに据えたリピト・イシュタールですが、Ternのクロスバイクは男性にも人気があるそうです。
「“かっけー!”なんて一目惚れして購入してくれる男の子もいます。初心者の方も抵抗なく乗れるスペックもいいですね」
「自転車の楽しみを知るきっかけにしてくれたらOKです!」
SNSなどにも力を入れているため、その情報を見て遠方から来る方も多いというこちら。「自転車を知らない人に向けてこそ発信したくてやっています」
乗りたいけれどどうしていいかわからない。そんな方にも笑顔になってもらうことを目指しているそうです。
「うちはプロセスになりたいというか、自転車に乗るきっかけになれたらいいんです。乗るうちにハマって、“もっと速く! もっと辛く!! ”となった方には、ほかのお店を紹介してしまうかも(笑)」
お店の方がここまで気負わずにいてくれるなら、お客さんも気負う必要はなさそうです。
<基本情報>
店名:LIPIT-ISCHTAR(リピト・イシュタール) 住所:東京都新宿区大久保3-13-1 TEL:03-5155-6412 営業時間:11:00〜19:00 定休日:木曜日 *Link → 公式サイト |
※この記事で紹介している店舗の基本情報やその他掲載内容は、2016年12月時点の取材に基づいています。